2011年05月11日

頑張れ日本酒!

東日本東北大震災によって、多くのつくり酒屋が被災した。ある蔵元は津波によって、蔵元全部が流されてしまった所もある。
頑張れ日本酒!

沖縄では、日本酒を飲むのは、お正月ぐらいで、なかなか大手メーカーの紙パック入りの日本酒ぐらいしか馴染みがあまりないのですが、日本酒の中には、高級ワインをしのぐ凄い日本酒がある。

食中酒として、こだわりの日本酒を作りつづける新澤醸造店(宮城県)がそれだ。主なブランドは、「あたごのまつ」と『伯楽星』です。

その中でも今回ご紹介するのは、『伯楽星』だ。

「食事が主役で酒は脇役」その考えの下に『伯楽星』は料理を邪魔するような香りは放たず、穏やかな丁度良い香りを感じられる日本酒である。『伯楽星』の酒質で特徴的なのは糖分(グルコース)の割合。

一般のお酒の糖分比率は2,0%前後となりますが、伯楽星はその約半分の0,7~1,0%と低く設定されています。食事をしていると、満腹中枢が刺激され、糖分を多く含む物を美味しく感じなくなる傾向があります。

その事からも、糖分比率の低い伯楽星はすっきりとした旨味ですので最後まで、酒の肴と一緒に杯を重ねられることが出来ます。くどい甘さを感じることはまるで無く、メロンのような爽やかさと渋み。
そして、バナナのような優しい甘味が口の中で広がります。その後、何も無かったかのように潔くすっと消えていくキレ。

究極の三杯目の酒と呼ばれる『伯楽星』はその大人しさゆえ、最初の一杯目のインパクトは求めずに杯を重ねた丁度、三杯目あたりから、本領を発揮する。淡い味付けの料理に相性が良い一方、脂分もきれいに流してくれる究極の食中酒といえるのが『伯楽星』だ。

その新澤醸造店が大震災の影響で、造り酒屋を続けるには、あまりにも大きな被害を受け。新澤醸造店の社長であり杜氏でもある新澤巌夫氏はその心境を長谷川酒店のブログにその複雑な心境を語っている。
毎日のように大震災の被害のニュースが流れる中で、何か自分に出来ないかと思い悩み、その気持ちを率直にハガキに書き送りました。
頑張れ日本酒!

そして、その新澤醸造店の新澤巌夫氏からハガキが届き、蔵元再建の為のメッセージとして会社に貼ってあるとの電話を頂いた。

なかなか沖縄から宮城県まで行く事が出来ないが、新澤巌夫氏は蔵を再建し、美味しい宮城牛の肉を酒の肴にして一緒に飲もうと約束をしてくれた。
一枚の応援ハガキが2,000㎞も離れた蔵元に僕の気持を運んで届けてくれた。沖縄ではこの日本酒を手に入れることが出来ないが、どうか、東北地方の日本酒を買い求めて欲しい。東北地方の日本酒を買うことによって末長い蔵元への支援をお願いしたい。

頑張れ日本酒!頑張れ蔵元!



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