2011年08月22日

おいしいから売れるのではない 売れているからおいしい料理だ

8月20日(土)のビタミンエフエムは久しぶりに一人で番組を進行いたしました。

<番組の構成>

1.オープニングトーク 「今日新聞折り込みのチラシにりゅうぼうストアーのチラシが入っており、その中にベルマークを収集ボックスの設置とベルマークの付いている商品がコンパクトに載っていた。先週の番組では沖縄ファミリーマートのベルマークの取り組みを紹介したのですが、少しづつですが被災地の小学校の支援や自校の教材購入などにベルマークを集める活動が広がりつつある。」ことなどを紹介。「FMたまんのスタジオの前にあるベルマーク収集ボックスにも沢山のベルマークが集まっていました。ありがとうございます。引き続きご協力のお願いです。」

2.書籍紹介小さな会社のすごい社長!」この本の中で、沖縄で二つの会社が紹介されています。前回の放送では、読谷村の美容室「スイート・ハンズ」の話をしたのですが、もう一つは、㈱JBベンディグの社長渡久地杉子さんが紹介されています。現在、番組の出演をお願いをしているので、番組出演が決まりましたら、この本の内容をご紹介いたします。今回は、「おいしいから売れるのではない 売れているからおいしい料理だ」を紹介いたします。マーケッティングの小沢教授のコメントを中心に本を紹介いたしました。

おいしいから売れるのではない 売れているからおいしい料理だ

①メニューの絞り込み
「飲食店ならメニュー数を絞り込むことが一番無駄を減らせる」
これは、のちに展開される「作業の無駄取り」にも通じる。ただし、ポイントは、「核商品」を持つことである(サイゼリヤでは、ミラノ風ドリア、299円)。自信を持って売れる主力商品がないと、絞り込みができない。そこで、つぎの課題は、商品を作るときの基準になる。

②「おいしさ」の基準(は食べるシーンでちがう)
「お客様がその店の料理をおいしいと感じて、また来てくれるかどうかは、料理の品質と店の用途が合っているかどうかで決まる」
 これは、渥美理論(TOPS)そのままである。おいしさは、食事のシーン(ニーズ)に依存して決まる。だから、「サイゼリアは毎日でも食べられる日常食を提供する店だから、素材本来の味を生かすことが重要で余計な味付けは不要だ」そう割り切って実践するところが、正垣さんのすごさだ。
 年に一度食べる、ごちそうの味つけが濃くなるのは、これで理由があきらかになる。飽きせない味付けは、素材を生かしてシンプルで淡泊に作る。感覚的にはわかっていたが、言われてみると、なるほどである。

③ 強みを生かす、データ経営
「どんな食材をお客様が口に入れているのか、というデータに変換してみると、店の料理をもっと売るには、最もお客様に食べられている食材から良くしていく方が効果的かもしれない」
この仮説に気が付くと、改善の努力の方向性が定まる。人間の舌に触り、胃袋に落ちていくのは、最後は食材である。メニューそのものではない。データに分解して、よく使用されている食材を発見し、その材料の調達品質を上げていけばよい。
この時点で、サイゼリヤが生産段階に乗り出していった理由がわかった。だから、5度で運ぶ低温物流にこだわったのだ。

④シンプルなメニューで価格の上下幅は2倍まで
「ポイントは商品間の価格差を広げすぎないことだ。一番安い料理と一番高い料理の価格の差を二倍以内に収める。」
これも、生前に渥美先生が口を酸っぱくして言っていたことだ。その店の価格イメージは、ボリュームゾーンで決まる。しかし、カテゴリーごとに、極端に高い商品や安い商品があると、値ごろ感を演出できない。
百貨店やショッピングセンターが、上下さまざまな価格帯の店舗をミックスさせない理由でもある。飲食店も同じなのだ。たしかに、価格水準ををそろえて、メニューから選びやすくすることが大切だ。

⑤時間帯別の値ごろ感
「消費者がストレスを感じずに払える金額は朝昼夜で異なる。比率は、朝昼夜の順で1:2:4」。
こんなにシンプルに、値ごろ感が数字で表現できるとは!つまり、昼食に500円支払える人は、朝食に250円、夕食には1000円を支払える、というわけだ。納得である。

⑥均一価格に対する姿勢
(居酒屋で増えてきた)安値商品の均一価格の店を脅威に感じる必要はない。2倍までの価格差ならば、消費者は喜んでおいしさにお金を支払ってくれるからだから。「それよりも、来店客の2~3割が食べてくれる核商品(ミラノ風ドリア)を作り、商品価値や作業効率の面で磨き続けることの方が大切だ」
一般に言われているのとは、この仮説は逆説的だ。シンプルなメニューで、より品質にこだわる方が長期的には成功に導ける。外食でもほかの業態でも同じことなのだ。』

3.エンディングトーク 昨年に出演して頂いたヒーリングライター(癒し文字)の米盛千恵子さんの著作の注文がありました。HPを検索しての注文です。遠く青森県の福祉をしている方からの注文でした。糸満の小さなコミュニティーFMから発信した情報が、この様な形で遠く北国に届いているということに感謝です。





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Posted by 高橋進 at 20:14│Comments(0)ビタミンFM
 
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