2012年02月14日

「仕事」と「作業」の違い

昨日のコラム「南風」の文章の中で町田宗正氏が「仕事」と「作業」の違いについて素晴らしい意見を述べているので「bookworm」で掲載したのだが「高橋進の日記」でも紹介したい。

「bookworm」はとはシミとも言うのですが、漢字で書くと「紙魚」となります。紙を食べる虫といったものなのですが、このブログは、本の紙を食べる虫のごとく、学びをテーマに書き進めればと思います。
こんな言葉を知っていますか?
『人 生まれて学ばざるは 生まれないと同じ
学んで道を知らざるば 学ばざると同じ』
ものごとの真の目的を理解することそれが「道」を知ることだと説いています。本を読むことも人の話を聞くことも自然から学ぶことも全てが「道」をしることであると。

「bookworm」は学びをテーマとしたブログです。

「『仕事は人を感動させて初めて仕事になる作業って何かというと、どうやって人を感動させるか思い描きながら準備することなんだ』と。そして、『大人が変われば子どもが変わる。子どもが変われば未来が変わる。大人が輝けば子どもが輝く。子どもが輝けば未来が輝く。』

未来が輝くとはどういうことなのだろうか。それは、未来に対して「希望」が持てるということではないか。受動的な「希望」ではなく、自らつくり出す未来をと町田さんは言っているのだ。そして、この活動を通じて「人生を切り開いていく羅針盤となり周りを幸せにする人に成長してほしい。その人材の城をこれからも開き、守り育んでいきたい」と。何でもある日本だが、希望だけがないとある著名な作家が言った。閉塞感が漂う日本の中で大人が子どもに輝く未来を提供できるか。まずは、自分が変らなくっては状況が変らないのだ。ポジティブに前向きに自分を変えることから始めたい。

転載
私が製作総指揮を執る琉球オペラアオリヤエは、プロとアマが融合し人を磨く場所を作っています。心掛けているのは、プロの本物の輝きは舞台でこそ輝く、この素晴らしさを子どもたちに伝え、プロにはアマの音楽が好き、演じることが好きという技術を超越した「情熱」を感じられるようにしていることです。
 稽古中、子どもたちに「仕事と作業の違いって分かる? 今、歌の稽古をしているのは何のため?」と聞くと「舞台に立つためです」との返事。「その稽古は舞台を成功させるための仕事だと思う?」「そうです」
 そう答えた瞬間「それは違う、その歌の稽古は作業なんだよ。仕事は人を感動させて初めて仕事になる。そのために歌やダンスの稽古をするのさ。それって人に感動を与えるための作業なんだよ。作業って何かというと、どうやって人を感動させるか思い描きながら準備することなんだよ」
 「なぜ人に感動を与えることが仕事なんですか?」
 「それはね。あなたが舞台の上で今までの稽古した全てを一生懸命伝えた時、お客さまは感動の涙を流してくださるよね。その感動したお客さまに出会えた時、あなたもその姿を見て感動するよね。その時、お客さまも、あなた自身も感動して幸せなのさ。仕事は人を感動させて幸せにすることなんだよ」。子どもたちの瞳が輝きます。
 大人が夢を語り輝けば、子どもも夢に向かって輝きます。「大人が変われば子どもが変わる。子どもが変われば未来が変わる。大人が輝けば子どもが輝く。子どもが輝けば未来が輝く」。大人になって仕事に就いた時、アオリヤエの感動体験がバックボーンとなって人生を切り開いていく羅針盤となり周りを幸せにする人に成長してほしい。その人材の城をこれからも開き、守り育んでいきたい。(町田宗正(まちだそうせい)、浦添市教育委員会社会体育課主任主事)



タグ :町田宗正

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Posted by 高橋進 at 11:22│Comments(0)名言集
 
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