2012年02月27日
究極「六月の雨」デジタルリマスタリングを聞く
フォークディオ究極の「六月の雨」のデジタルリマスタリングを聞く。昨日、音楽プロデューサーの久保田麻琴さんと会い色々話をした。久保田さんとは３８年来の付き合いで、彼との出会いが喜納昌吉を世に出すきっかけになり、２枚目のアルバム「ブラッドライン」の中の名曲「花」をライクダーの協力を得て世に送り出したのだ。そして、その久保田氏は究極がデビューに大きくかかわっているのである。トロピカルギルドレーベルで発売した「六月の雨」は久保田さんと東京の小さなスタジオで夕焼け楽団のメンバーと一緒に録音をしたものだった。その後、東芝ＥＭＩで発売されたデビューシングルとアルバムの音楽プロデュースを久保田さんにお願いをした。
当時の事は「沖縄チューン」に詳しく書きました。その当時のレコーディングの模様とか、懐かしいシングルジャケットの写真も載せてあり、是非、読んでいただければと思います。
その東芝ＥＭＩで制作した究極の「六月の雨」ファーストシングル以外にアルバムとして発売する為の音源があり、あとは、プレスして店頭に並べるだけのアルバムがあることはをご存知だろうか。
このアルバムが発売出来なかったのは、何と沖縄中心に当時究極のシングルセールスが１万枚だったからなのだ。現在、１万枚セールスをするというのは、全国でもなかなか難しいことなのだが、その当時、シングルのセールスが１万枚ではアルバムを全国発売をしても採算が取れないと判断した為だった。
長いことお蔵入りしていた原盤を久保田麻琴氏が出版社と話をして、入手しアナログ音源を最新のデジタルリマスターリングによって３０数年前の究極「六月の雨」が蘇えったのだ。
18歳の垣花繁雄と19歳の中山仁のギターアンサンブルと垣花の透き通ったボーカルとコーラスの中山仁の絶妙なハーモニーが創りだす究極のサウンドは、30数年経った現在も色あせることはない。
●久保田麻琴氏プロフィール：
伝説のノイズ系カルトバンド「裸のラリ−ズ」メンバ−。
73年・東芝よりソロアルバムを発表。「夕焼け楽団」とともに数々のアルバムを発表。エリック・クラプトン初来日公演の全国ツア−にオ−プニングアクト参加、アレンジャ−、プロデュ−サ−としても喜納昌吉の本土紹介に関わり、アルバム「ブラッドライン」では「花」のオリジナル・ヴァ−ジョンでライ・ク−ダ−とも共演。
80年代はサンセッツとともに海外でも広く活動。ジャパンのオ−プニングでの英国ツア−、オ−ストラリアではインエクセスとのツア−や多くの野外フェスでト−キング・ヘッズ、ユ−リズミックス、プリテンダ−ズなどと共演。
90年より専業プロデュ−サ−としてザ・ブーム、ディック・リ−、MONDY・満ちる、島田歌穂など多くのトップ・アーティストのプロデュースをてがける。
95年・宮本亜門演出によるミュージカル「マウイ」の音楽監督。
99年・細野晴臣とのユニット、「ハリ−とマック」でロック・シンガ−・ソングライタ−としてカムバック。
2000年４月・照屋林賢(りんけんバンド)と細野晴臣のユニット「KARABISA(カラビサ)」(Rinken Records)を発表。同年、ニュ−オ−リンズ、ウッドストックでザ・バンドのレボン・ヘルムやガース・ハドソンなどと共演したソロ作品ON THE BORDER発表。再結成した細野プロジェクトのTINPANのアルバムと公演ツア−にも参加。
2001年・マレーシアのMac & Jenny（シ−ラ・マジッド、サンディ・ラムのプロデュース等)と組み、ワ−ルド音楽とヒ−リングを融合させたBLUE ASIAプロジェクトを開始。HOTEL IBAH(CD&DVD)、HOTEL ISTANBULの２枚のアルバムを発表。
2002年以降・HOTEL WAIMEA、HOTEL ReCHAMPUR、HOTEL VIETNAM、HOTEL BANGKOKを発表。ブラジル北東部音楽のコンピレーションNordeste Atomico、本人名義のKauauMarch-05やヒーリング専門レーベルのDELLAから発売されたBALI、インディーズ・バンド、東京ローカル・ホンクの制作と発表。BLUE ASIAのモロッコ制作のアルバム、Hotel Morocco、EMIより久保田麻琴プロデュース作品のコンピ、Alchemist Diaryが発表。松田美緒のブラジル／ノルデスチ制作盤なども手がける。
2007年・あがた森魚のデビュー35周年を記念した「タルホロジー」をプロデュース。
著書「世界の音を訪ねる」(岩波新書 2006年４月出版)
Posted by 高橋進 at 11:49│Comments(0)
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