2012年05月01日

「ウミンチュの娘」糸満CFM出演 今井恒子

「ウミンチュの娘」糸満CFM出演 今井恒子



4月28日(土)と5月5日(土)の糸満CFM毎週土曜日午後6時からの「ビタミンFM」のゲストは今井恒子さんをお迎えしての2週間です。

まずは、今井さんの簡単なプロフィールをご紹介いたします。
石垣島のウミンチュの娘が高校を卒業後に東京へ。
勤めていた会社が二度も倒産するなどの苦難にあうも反面教師にして43歳で独立。
持ち前の行動力で夢だった本を出版するに至った理由などを2週間を通じてお聞きします。
まずは、本のタイトル「ウミンチュの娘」というタイトルについてお聞きしたいのですが。


私の父は上原亀五郎といいます。父は幼いころ糸満売りされて漁師となりました。幼いころに母を亡くして父(おじいちゃん)は酒飲みで、仕事もあまりしなかったようです。糸満売りというのは、前金で子供を
糸満の漁師に売ることなのですが、父は土下座をして何度もおじいちゃんに何度もすー(父親)の言うことを聞くから糸満売りだけは辞めてくれとお願いをしたのですが、聞き入られずうられる事になってしまった。父は80歳になるのですが、お酒を飲むと「学校に行きたくっても行けなかった」と繰り返し言うのです。そんな時代がつい最近まであったということを是非、今に伝えたかったのです。

丁度15歳の時にTVニュースで上原亀五郎が逮捕!とニュースをやっていた。当初、同姓同名の人だと思っていたのですが、住所が出たら父であることが解った。ダイナマイト漁による漁業規制違反での逮捕だったのです。父は腕の良い漁師で評判の漁師だった。その父が違法なダイナマイト漁をして逮捕された。ダイナマイト漁は水中にダイナマイトを仕掛け一網打尽で魚を取る方法なのですが、魚が大量に取れる訳です。
なぜ、こんなにも簡単にダイナマイトが手に入るのかと思いました。戦争が終わったが、不発弾から火薬を取りダイナマイトを作れる。米軍の物資の横流しなど、戦世がもたらした理不尽な世の中のことを書きたかったと思ったのです。

大手出版でもある角川書店から「ウミンチュの娘」が出版されるのですが何故角川書店から出版出来たのでしょうか。

関東沖縄経営者協会の設立者の仲本潤英さんとの出会からなのです。仲本さんは現在100歳で詩人でもあり彫刻家でもあるのですが、仲本さんが94歳の時に、いただいた彫刻にこんな素敵な言葉が書かれていたのです。

『大きな会社よりも、いい会社を、いい会社よりも、楽しい会社』いい言葉ですね。

それまで何度とお会いしていたのですが、『私のことを覚えていますか』と聞いたら『チュラカーギーは身体で覚えていないと忘れてしまう』とおしゃった。仲本さんとお会いするたびに『君はセーラー服がよく似合』と何度も言われたので、友達の中二の娘さんのセーラー服を借りて、仲本さんに会いに行ったのです。

仲本さん宅に行くなり、お風呂場を貸してくださいと言って、お風呂場でセーラー服に着替え、仲本さんにセーラー服姿で登場。仲本さんは驚きのあまり声も出ない程だったのですが、セーラー服姿を見て大変喜ばれた。

そのことを仲本さんは琉球新報のエッセ「遊び心」を書かれた。当初こんなことをする女性は実存しないのではないかと言われたようですが、新報の社長がこんなことをする女性に是非会いたいと言って、仲本さんが縁でお会いすることになった。この『南風』のコラムを私が書くきっかけにもなったのです。

この『南風』のコラムをソニー生命の高石さにが読んだ。高石さんはコラムを大変面白かったと褒めて下さった。これからもどんどん書きなさいと言ってくださった。高石さんに『私は本を出したい』と言ったらら
角川書店のテンペストを担当している方に紹介していただきました。それまで書いたものご覧頂き、それがご縁で本出版の運びとなりました。

テンペストの池上さんも石垣出身で縁があるのだなと思いました。セーラー服を着たお陰で本を出版することが出来ました。

今井さんは会社の経営と同時に様々な活動をしているのですが、一般社団法人おきなわ離島応援団の理事長をなさっている。前リッツカールトン日本支社長の高野登さんが理事になっているのですが、この活動についてお話をしていただければと思います。

一般社団法人 おきなわ離島応援団」は、主に、小中学校卒業後、生まれ島を旅立つ島(全25島)の子供たち(0歳〜15歳)への様々な支援活動(図書寄贈・講師派遣・島 外体験支援事業)及び沖縄県内指定離島39島の子供たちと、日本各地及び世界各国の子供たちとの交流促進事業などを通し、沖縄の離島と世界を結ぶ「架け橋」を目指します。

「小さな離島のこども達と人類遺産ふれあい」プロジェクト〜第1弾 レオナルド・ダ・ヴィンチとの出逢いを!〜

インスパイアという言葉があります、「感化・鼓舞」などと和訳されることがありますが、若い芸術家が、先輩作家や作品に触発されて創作することも意味するそうです。

沖縄県内のこども達全般に云えることですが、県立美術館が整備されたとはいえ、首都圏の芸術文化環境に比べてしまうと、まだまだ見劣りしてしまう現状です。

つまり、「インスパイア体験」したくとも、なかなか本物の芸術に触れる機会が少ないとも云い換えられます。

特に、沖縄本島や「久米/宮古/伊良部/石垣」など大きな島に比べ、それ以外の指定離島39のうち高校未設置で小中学校のみ設置の25の島の「小さな離島」は、図書館や大きなホールもなく、県立博物館・美術館への訪問にも時間と旅費交通費など多大な負担を伴う状況があります。

そこで、本年3月31日から渋谷のBunkamura(東急文化村)の美術館(ザ・ミュージアム)にて開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」主催者のBunkamura等の協力を得た「一般社団法人 おきなわ離島応援団」と、クリエイティブアルファ(藤木勇人代表)関係者による小さな離島のこども達への支援事業の募集を行うこととなりました。

つきましては、小さな離島のこども達に、先人達の偉大な業績に触れる機会を提供し、本団としても、微力ではありますが離島苦を克服するための「教育・医療・福祉等の離島ユニバーサルサビース」の具現化に向けて取り組んでいく一つのプロジェクトとして推進していきたいと考えております。


詳しいお問合わせは一般社団法人おきなわ離島応援団



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Posted by 高橋進 at 17:37│Comments(0)ビタミンFM
 
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