2011年05月10日

「想定外」16年前に警告 福島第1原発危険を予言!高木仁三郎

日本物理学会誌の1995年10月号に掲載された「核施設と非常事態ー地震対策の検証を中心にー

阪神大震災のデーターなどを元に、、原発の耐震設計や老朽化、活断層などの問題を論じた上で、国や電力会社を「『原発は地震で壊れない』ことを前提にしてしまっているたため、そこから先に一歩も進まず、地震時の救急対策を考えようとしない」と批判する。

阪神大震災は核施設の「緊急事態」への備えのなさにも警告を発している。その事態の一つとして「地震とともに津波に襲われたとき」にも言及。「そのような事態を想定して原発の安全や防災を論じることは、『想定不適当』とか『ためにする議論』として避けられてきた。しかし、(中略)考えうるあらゆる想定をして対策を考えていくことが、むしろ冷静で現実的な態度と思われる」と指摘している。この論文では、大震災が直撃した際に「想像を絶する」事態となる核施設集中立地点として、「福島県浜通り」を、廃炉への具体的議論が必要な「一番気になる老朽化原発」に福島第一原発を挙げている。

日本にもこのような学者がいる事に誇りに思う。福島第一原発から30Km以内に住む人々の一時帰宅が初めて実施された。チェリノブイリ原発事故では、事故後25年間経ってもいまだ立ち入り禁止区域がある。この論文が指摘している事を阪神大震災の時に、国民的議論があればと思う。そして、脱原発へ歩むことが出来たらばと…。



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Posted by 高橋進 at 14:46│Comments(0)脱原発
 
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