2012年01月06日

鳳鳴春日暁龍化海雲高②

先日のブログに、『鳳凰(天下泰平の象徴)が現れれ、龍(王の象徴)が天に昇っていく。世の安泰を願い、琉球國18代国王尚育が直筆した五言対句の掛け軸をモチーフに書き進めたのだが、末尾に、鳳凰が天に現れ龍が天に昇って行く。琉球から東日本の地に、鳳凰よ!龍よ!天空を駆けて飛んでいくがいい。人々の安泰を願って。』

と書いたが、ユーストリームの試験放送をすることと等とはあまり関係のないことを書いてしまった。実は、この文のタイトルは当初「年頭所感」というタイトルで書き始めた。何か新年にふさわしい明るい話題をと思ったのだが昨年から続くモヤモヤした気分は何かと…。何が言いたいのか何度となく書き換えてみたが、それらしきことを書くことが出来なかった。そんな気分の中で、【年始評論ー上野千鶴子ー「千年に一度の転機」たゆまぬ営みが明日を築く】を読んだ。

『千年に一度の災厄の年が明けた。それも天災と人災とが入り交じった複合大災害だ。それが完全に「想定外」ではなかったことが、わたしたちの気持ちいっそう暗くした。まだ喪も明けぬ今春は、おめでとうという気分になれない人たちが多かろう。』『社会はリセットなどされな。日本は変らなくってはならない。だが、それは、思考停止と白紙委任状とによっではない。自分の運命を自分たちで決める倦まずたゆまぬ営みだけが、わたしたちの明日を築いていくことを忘れてはならない。これだけの災厄を千年に一度、二万年に一度の転機にしないどということがあっても良いものだろうか。』
(大津波は千年に一度と言われ、原発事故の確率は二万年に一度と言われている。)

『誰もが変化を望みながらその変化の方向性が見えない焦りを感じる一方で、現状追認すると思考停止に利益を見いだす人々も確かにいる』と。権力構造に伴う惰性が働けば、現状維持が続く。既得権益集団はそれを狙っているように見える。

モヤモヤとした気分の原因の一つは、普天間飛行場移設のアセス評価書の提出における政治と官僚の姑息さだけではない。変化を望み、変化の方向性を自ら決めることをあきらめて思考停止と白紙委任状を差し出している自分に対する怒りなのだ。



タグ :上野千鶴子

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Posted by 高橋進 at 11:35│Comments(0)脱原発
 
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