ハイサイ！沖縄の高橋です。

県内９酒造所が日本酒造組合中央会の公正競争規約に違反した泡盛の古酒表示問題で、県酒造組合連合会の佐久本武会長は１２日、県庁に平良敏昭商工労働部長らを訪ね、一連の不祥事を謝罪し、近く古酒表示違反再発防止委員会を立ち上げるなど再発防止に取り組む方針を説明した。
　県酒連は再発防止策として、講習会や自主基準監査委員会の開催のほか、古酒表示違反再発防止委員会を発足し、今回の事案を検証、中長期的防止策の策定に取り掛かる。
　古酒表示の規約違反を受けて中央会は、２月１３日付で６酒造所を警告、３酒造所を指導の処分をした。県酒連が品質表示の自主規制として、２００４年に厳格化した古酒年数の表示が守られていない銘柄もあった。だが、県酒連は事態が発覚した今月６日になって初めて、ホームページで事実の公表と謝罪文を掲示するなど対応が大幅に遅れた。
　佐久本会長は「事後対応の遅れ、危機意識に欠け、関係者に迷惑を掛けたことを深くおわびしたい」と頭を下げた。「業界全体として再発防止に取り組み信頼回復に努めていく」と述べた。
　平良部長は認識不足が要因とする県酒連の説明に「自主規制を設けながらの違反は非常にお粗末。品質表示に消費者は敏感だ。認識不足で済まされない」と厳しく指摘した。延長された酒税軽減措置にも触れ「１１年度で終わる話の中で、措置が継続されるよう取り組んできた。残念だ」と遺憾の意を述べ「二度と違反がないよう襟を正してほしい」と申し入れた。

平素は琉球泡盛に対しましてご理解、ご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
この度、下記９企業において、平成16年6月1日以降、新酒及び表示年数未満酒が混和されていたことにより、商品に表示されている古酒の要件を満たさないものが販売されていたことが判明し、日本酒造組合中央会から「泡盛の表示に関する公正競争規約」違反として警告及び指導処分を受けました。
消費者及び関係者の皆様にご迷惑をおかけ致しましたことを心から深くお詫び申し上げます。
当連合会が確認したところでは、いずれの企業においても当該規約の誤った解釈又は規約の不知がその原因となっております。今後、規約の周知徹底をはじめ、再発防止に全力をもって取り組み、消費者の皆様の信頼を回復していく所存でありますので、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、商品回収等詳細のお問い合わせは、直接当該企業にお問い合わせください。

平成２４年３月６日
沖縄県酒造組合連合会
　
　

◎警告処分

　　

株式会社久米島の久米仙　電話098-878-2276

伊平屋酒造所　電話0980-46-2008

咲元酒造合資会社　電話098-884-1404

池原酒造所　電話0980-82-2230
規約違反商品

白百合　古酒４３％　１，８００ml
白百合　古酒４３％　７２０ｍｌ

株式会社多良川　電話0980-77-4108
規約違反商品
古酒　琉球王朝　３０％　７２０ml
※詰口年月日　2010年2月8日～2010年3月11日分

米島酒造所　電話098-985-2326
規約違反商品
久米島　古酒　４３％　１，８００ml
　
　
　　
◎指導処分
　
有限会社山川酒造　電話0980-47-2136
規約違反商品
珊瑚礁　１０年　３０％　７２０ml

株式会社石川酒造場　電話098-945-3515
規約違反商品
甕仕込み　１７年古酒　４２％　１，８００ml
甕仕込み　１７年古酒　４２％　７２０ml
甕仕込み　１７年古酒　４２％　３６０ml

入波平酒造株式会社　電話0980-87-2431
規約違反商品
舞富名　５年古酒　３０％　１，８００ml

2012/03/07 by 沖縄県酒造組合連合会