2012年04月09日

「ウミンチュの娘」が語る。夢を諦めない 今井恒子

「ウミンチュの娘」が語る。夢を諦めない 今井恒子
ジュンク堂那覇店で今井恒子さんの講演会を聞きに行った。講演会30分前に会場に着いたら、既に、2名の女性が座っていた。話を聞いたら石垣で小中学校一緒だったという同級生で、僕のことを旦那さんですかと聞かれてしまった。
「ウミンチュの娘」が語る。夢を諦めない 今井恒子
今井さんと同級生。仲宗根真知子さん今井恒子さん前田妙子さんハイポーズ!

「講演会というのは初めてなので、何を話をしていいか解らないのですが、よくある質問で『なぜ角川書店から本が出せたのか』という質問をいただきます。その話からさせていただきます。関東沖縄経営者協会の設立者の仲本潤英さんとの出会からなのです。仲本さんは現在100歳で詩人でもあり彫刻家でもあるのですが、仲本さんが94歳の時に、いただいた彫刻にこんな素敵な言葉が書かれていたのです。

『大きな会社よりも、いい会社を、いい会社よりも、楽しい会社』いい言葉ですね。

それまで何度とお会いしていたのですが、『私のことを覚えていますか』と聞いたら『チュラカーギーは身体で覚えていないと忘れてしまう』とおしゃった。仲本さんとお会いするたびに『君はセーラー服がよく似合』と何度も言われたので、友達の中二の娘さんのセーラー服を借りて、仲本さんに会いに行ったのです。

仲本さん宅に行くなり、お風呂場を貸してくださいと言って、お風呂場でセーラー服に着替え、仲本さんにセーラー服姿で登場。仲本さんは驚きのあまり声も出ない程だったのですが、セーラー服姿を見て大変喜ばれた。

そのことを仲本さんは琉球新報のコラム『南風』に書かれた。当初こんなことをする女性は実存しないのではないかと言われたようですが、新報の社長がこんなことをする女性に是非会いたいと言って、仲本さんが縁でお会いすることになった。この『南風』のコラムを私が書くきっかけにもなったのです。

この『南風』のコラムをソニー生命の高石さにが読んだ。高石さんはコラムを大変面白かったと褒めて下さった。これからもどんどん書きなさいと言ってくださった。高石さんに『私は本を出したい』と言ったらら
角川書店のテンペストを担当している方に紹介していただきました。それまで書いたものを持って行きしばらくすると本を作りましょうということになった。テンペストの池上さんも石垣出身で縁があるのだなと思いました。セーラー服を着たお陰で本を出版することが出来ました。」

「私の父は上原亀五郎といいます。父は幼いころ糸満売りされて漁師となりました。幼いころに母を亡くして父(おじいちゃん)は酒飲みで、仕事もあまりしなかったようです。糸満売りというのは、前金で子供を
糸満の漁師に売ることなのですが、父は土下座をして何度もおじいちゃんに何度もすー(父親)の言うことを聞くから糸満売りだけは辞めてくれとお願いをしたのですが、聞き入られずうられる事になってしまった。父はお酒を飲むと『学校に行きたくっても行けなかった』と繰り返し言うのです。そんな時代があったということを是非、今に伝えたかったのです。」

「もう一つの理由は、皆さんはダイナマイト漁というのを知っていますか?漁師に片腕がない人が沢山いたのですが、父に聞くとサメに食われたと父は答えていたのです。丁度15歳の時に、TVニュースで上原亀五郎が逮捕されたとやっていたのです。当初、同姓同名の人だと思っていたのですが、住所が出たら父であることが解った。ダイナマイト漁による漁業規制違反での逮捕だったのです。父は腕の良い漁師で評判の漁師だったのですが、ダイナマイト漁は水中にダイナマイトを仕掛け一網打尽で魚を取る方法なのですが、魚が大量に取れる訳です。なぜ、こんなにも簡単にダイナマイトが手に入るのかと思いました。戦争が終わったが、不発弾から火薬を取りダイナマイトを作れる。戦世がもたらした理不尽な世の中のことを書きたかったと思ったのです。」

「最後に私の息子についてお話をさせて下さい。スポーツ大好きなサッカー少年で成績は後ろから数えた方が早い。その息子がインフルエンザにかかりタミフルを投薬さてた。そのタミフルによって脳障害が起きて、記憶がなくなるというようなことが起きた。大好きだったサッカーも断念した。私の知人が着うた配信の仕事をしているのですが、高校生の着うたを募集をしているというので息子に応募させた。そして、音楽の才能を活かして活動をしています。息子の作った『ウィーズ・ユー』着うたが配信されています。神様は息子にサッカーを断念させたが、別の道を歩ませたのだなと思います。」

「コラム『南風』に東チモールの子供達の目の輝きについて書いたのですが、沖縄の離島の子供達も同じ目の輝きを持っている私自身が石垣島という離島出身なのですが、その目の輝きを応援する団体を作りました。離島に住むハンディキャップを克服できいないかと思った次第です。是非、皆さんも離島応援団の活動を支援して下さい。」

「ウミンチュの娘」が語る。夢を諦めない 今井恒子
今井恒子さんツーショットです。







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Posted by 高橋進 at 16:42│Comments(0)講演会
 
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