2016年05月07日

感動が生みだす物たち 奥山清行

GWの最中、5月4日午前9時からNHKプレミアムカフェー
デザインルームの6か月 イタリア・スーパーカー誕生を観た。

感動が生みだす物たち 奥山清行


日本人デザイナー奥山清行のイタリアのデザイン工房で新車のデザインのプロジェクトを推し進める大役を担っていた。

この番組からたくさんの学びがあった。

番組の中で久しぶりに山形の実家に帰って、実家が所有する畑を歩きながら、奥に進んで行く。
裏山の畑に隣接する場所で立ち止まった。そこには、2000台の車の不法投棄の場所だった。

生涯をかけてプロダクトデザインを目指してきた奥山の目に涙がこぼれる。
たくさんの車が無残にも風雨にさらされている姿に声を詰まらせた。

「想いれのない状態で生まれたものは、感動が伝わってこない。作っている方も感動しない
状態で作ると新車の時もスクラップになった時も人に感動をあたえない。」

「ところがイタリアの田舎の納屋でブカッティーとかフェラリーとか、たとえ変形していたり、
錆びていたりしても感動する」

「そういうものを創っていきたい」

生涯をかけてきた仕事の結果、野山にさらされている廃車を目の前に・・・。

感動から生まれたモノは歳月が経ても感動を持ち続ける。

これまでの人生で自分が何に感動したか、自分の受けた感動を今度は人に伝えたい。
伝える側に回りたい。そう思った時に人は自然な形で仕事ができる。

僕も幼いころスーパーカーに感動し憧れた。奥山氏はその感動を持ち続けている。
最初は奥山氏も「お客さん」だった。「お客さん」として感動したことを仕事にして、
自分と同じような「お客さん」をいっぱい創っている。

自分の仕事でお客さんとして感動できることを見つけ出すこと。
あらためて前を向いて仕事とは何かを考えたい。




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