2012年01月26日

最悪のシナリオ隠し

毎日気になり必ずアクセスするのが『ぬまゆのブログ』である。福島原発より26キロ地点で南相馬市生活する沼内恵美子さんが書いているブログだ。

僕は『未来世代への責任として』南相馬市の沼内さんのブログを読み沖縄から何が出来るのかを考えたいと『ぬまゆのブログ』を僕のブログに紹介をした。

今日の琉球新報の社説に『最悪のシナリオ隠し』の中で、この文章を「なかったこと」にした。先のSPEEDI情報 米軍に提供といい、予測データが国内での公表より九日早く、米国に伝えられていた。原発の寿命を延ばしたり縮めたり。拙速に再稼働を認めたり。国民を守る気概が日本政府には欠けていないか。

国民の生命と国の存亡に直結する情報の公開の可否判断まで、政権は負託されていないということを肝に命じてもらいた。

琉球新報社説より転載
<中略>「最悪シナリオ」は昨年3月11日に起きた福島第1原発事故から2週間後に内閣府の原子力委員会の近藤駿介委員長が作成した。
 原子炉格納容器が破損し、作業員全員が総撤退する状況になった場合、大量の放射性物質の断続的放出が約1年続くと想定している。
 強制移転区域が半径170キロ以上に及ぶ可能性があるなどと指摘する、衝撃的な文書を見た菅首相ら政権幹部が「個人的文書」と位置付け、「なかったこと」にした。昨年末に一部報道で暴露され、一転して内閣府の公文書として公開するドタバタぶりだ。
 <中略>広範囲な国民にとっては生命の安全を左右する最も重要な情報であるにもかかわらず、政府関係者は「文書の存在自体を秘匿する選択肢も論じられた」と証言している。
 混乱を避ける意図があったと想定できるが、国民の生命と国の存亡に直結する情報の公開の可否判断まで、政権は負託されていない。 米国の圧力に抗(あらが)えず、沖縄返還時の巨額裏負担を認めた日本政府の判断は、今に続く沖縄の基地過重負担の源流となった。
 米国はイラク戦争突入の理由に存在しない大量破壊兵器を挙げて、世界を欺いた。開戦不可避の状況に仕向けた超大国の情報操作も記憶に新しい。
 国民が知るべき危機管理情報の開示に背を向け、あるいは操作する政権は大きな過ちを犯す
 歴史を繰り返してはならない。



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Posted by 高橋進 at 12:09│Comments(0)脱原発
 
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