2012年03月13日

 伯楽星純米大吟醸 Unite311 Super7 宮城県

 伯楽星純米大吟醸 Unite311 Super7 宮城県



東日本大震災3.11から一年が過ぎた。3月10日(土)のビタミンFMのオープニングで、この大震災のことを
触れない訳にはいかない。しかし、あまりに多くの復興の課題が山積する中で、何を語ればいいか番組本番まで何も頭の中は整理がつかないまま本番を迎えた。

午後6時の時報の後、早いテンポのオープニングミュージックとトークが終わりスローな曲に変る。
「3,11から明日で1年が過ぎようとしています。この東日本大震災でお亡くなりになりました方々に哀悼の意を捧げたいと思います。この震災以降、ビタミンFMでは、沖縄在住山形県人会(美らめんこい会)の活動と宮城県の酒蔵新澤醸造店の被災とその復興の過程を番組を通じて放送してきました。この震災以降もっとも印象的で感動的だったのは、新澤醸造店の新澤巌夫氏に被災の様子を知り、蔵元の絶望的な状況を察して一枚の葉書を書いたことでした。蔵元再建には巨額の資金を必要とし、造り掛けていた酒は地震により、出荷が出来ない状況で、蔵元再建を断念という判断も視野に考え抜いている様でした。沖縄から大震災により混乱の続く宮城県に果たして葉書が届くのかと思ったのですが、とにかく、自分の気持ちを伝えたい。同じ酒の仕事をしている自分としては、何か出来ることはないかと考えて葉書を書くことに致しました。

その一枚の葉書は、無事蔵元に届いたようです。しばらくすると突然、新澤巌夫氏から電話が掛かって来ました。『この葉書を事務所の壁に貼ってあります。従業員一同、蔵の再興を誓っています。』1枚の葉書が沖縄から2000km以上離れた宮城県の蔵元の心に火をともした事を知りました。」

このオープニングトークの後にシャンソン歌手の石坂美砂さんにインタビューが始ったのです。

そして、3月12日の午後に事務所に宅急便で伯楽星純米大吟醸 Unite311 Super7 宮城県が届きました。
 伯楽星純米大吟醸 Unite311 Super7 宮城県この酒と共にDVDが同梱されており、早速、DVDを再生しました。音が出ないので、ボリュームを上げたのですが音はあえて入れていないのが3回再生して解りました。
被災後、日本全国の蔵元から新澤醸造店に救援物資と共に、蔵人が訪ねてきて、一緒にこの日本一の精米歩合7%の酒を造る過程とともに蔵人の姿が映し出されていました。その中には焼酎を造るメーカーの杜氏の姿もありました。

20分の最初の映像は、新澤巌夫氏が麹室にいる時から始まり、地震の大きな揺れの中で蔵が崩壊していく様子と新澤巌夫が酒を守ろうとして積み上げれたケースに入っている酒を必死で手で押さえている映像でした。同梱された葉書だいの小さなメッセージカードに次のようなコメントが書かれていました。



3月11日
地震直後の危険な中、全国の酒蔵様が宮城県入りし、
酒造りの再建に力を貸してくれました。

交通機関が麻痺し、
車などで乗合をしてくれた全国の蔵元48蔵51名
140年の蔵、解体前の最後の酒造り。
日本一の精米歩合7%。

全壊した蔵で醸した様子を日本酒とDVDにしました。
この日本酒は価格を付けずPricelessとして、
心を込めて皆様へ送付させて頂きました。

DVDは淡々と20分程度の酒造りの様子が流れています。
不謹慎な時期ながら、皆様と米を洗い、種麹を振り、
本当に楽しく、かけがいのない空間を頂きました。
画像の何倍もの時間の中で酒造りと向き合い、
1本のお酒が出来上がることの大切さと難しさ、
純粋な酒造りへの愛情を教えて頂きました。

本当にありがとうございます。
助けられているばかりの蔵ですが、
今度は助けられる側になれるよう、
精一杯酒造業に精進してまいりたいと思います。

株式会社新澤醸造店 代表取締役 新澤巌夫

この日本酒は本当に飲む為に造られたのだろうかと疑問が生まれた。

お酒は飲まれてこそ酒というものだが、ワインのビンテージと同じで
この酒がこの世に存在しているというだけで、素晴らしい事なのでは
ないだろうか。

日本一の精米歩合7%とは、93%を米を磨いたことになる。
そして、もっとも、この日本酒の価値を表す言葉が「Priceless
として、心を込めて皆様へ送付させて頂きました。」ということだ。

Pricelessを辞典で調べたらこんな意味だった。
「あまりにも貴重な物のため値段が付けられない」というような意味合いが強い。

友情や愛情、大切な人間、幸せな時間などの「お金では買えない素晴らしい物」を表現
するために用いるとるという。

日本酒とDVDが入っていた箱を開けるとそこには、そこには、この酒を造っる為に
駆けつけた全国の蔵元の名が金箔で書かれているのである。

そして、DVDに映る全国から集まった蔵元の皆さんの明る笑顔と若さに驚かされた。
衰退しつつあるといわれる日本酒の未来は決して暗いものではない。





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Posted by 高橋進 at 22:16│Comments(0)酒 日本酒
 
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