2016年05月27日

大人の責任

大人の責任
気まぐれガチマヤーさん撮影

映画「標的の村」の中で、東村に住み、ヘリポート基地化を阻止しようと家族ぐるみで活動している
姿が印象に残っている。普天間基地に配備されるオスプレーを阻止する運動に参加していた。
沖縄の人々は一体誰と戦っているのか。抵抗むなしく、絶望する大人たちの傍らで11才の少女が言う。
「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。奪われた
土地と海と空と引き換えに、私たち日本人は何を欲しているのか。

そのシーンを観た時に、本来この様な状態を作ったのは大人の責任を果たせなかった我々の
問題で少女に引き受けさせることではないと思った。

1995年の少女暴行事件の際に、我々は、二度と少女に悲しい思いをさせてはならない。
よりよい社会を作っていかなくってはならないと約束したはずだった。

宜野湾海浜公園に集まった8万5千人あまりの人がその会場で誓ったはずだった。
またも、「標的の村」の中で少女が本来大人が担わなくってはならないこの約束を果たせずに
20歳の女性が逝ってしまった。

我々は大人の責任を果たしているのだろうか。

スクーターで遺棄現場まで行った帰りに、案内をしてくれた人と金武ダム入り口で別れ
那覇に向かって走りはじめた。現場での体験を振り返り何か考えようと思ったが、頭の中は
真っ白で何も考えることが出来なかった。金武から石川に向かう道路は渋滞が始まっていた。

嘉手納基地から北谷、宜野湾と続く道は基地に隣接しあたかも基地の中を走っている感じがする道だ。
スクーターを走らせながら、何か肩に黒々としたものが乗っかっている感じがした。
目の前に見えるる基地とそこから派生する様々な犯罪。

我々は大人の責任を果たしているのか。



タグ :大人の責任

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Posted by 高橋進 at 10:48│Comments(2)生活・防災
この記事へのコメント
どうも、ブログ拝見しました。

土地と海と空を引き換えに…。
基地の中を走っている感じ…。
約束を果たせずに~~20才の女性が…。

考えさせられますね。

「大人の責任」。



自分は今までブログ等も全くやった事なくてたまたま食レポの様なブログを初めてみて数ヵ月で( 今回の残念な件 )に発展し、「よし、自分のストレートな気持ちを恥ずかしがらずに伝えてみよう、もし誰かが見てくれて少しでも共感してくれる方がいたらいいな。」と思い

・いつの日か…。
・たまたま通っていたら…。

の二つを掲載しましたストレートに気持ちを書くという事がこんなにも難しく、どこか( 恥ずかしい )事にも気付きました。でもこれからも自分は恥ずかしくても投稿していきます。

「大人の責任」←考えさせられます。
自分もまだ、30代!こらからは少しでも沖縄県のプラスになるような生き方を選んでいきます。
Posted by 一食一魂 at 2016年05月27日 20:24
気まぐれガチマヤーさんへ
貴方が書いた二つのブログを読んで、いてもたってもいられず恩納村へ行きました。貴方のブログを読んでいなかったら恩納村まで行ったか自問自答しています。

連日、多くの人がお供え物を持ってあの忌まわしい現場で彼女の冥福を祈っています。

30歳なのですね。僕は勝手に同年代かなと思っていました。
金武で道を聞いて現場を案内してくれた方は60歳で検査技師をしているとのことでした。

これからは気まぐれガチマヤーさんの時代です。

『沖縄県のプラスになるような生き方を選んでいきます。』
よりよい沖縄県をですね。
Posted by 高橋進高橋進 at 2016年05月28日 16:21
 
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